2021年読書記録1 臨床栄養Vol.136

本を選んだ理由

私が学生時代に学んだ栄養剤は、

①半消化態栄養剤
②消化態栄養剤
③成分栄養剤

の3種類で、半固形栄養剤については現職で初めて見ました知りました。

知識全くなしのところだったんですが、ちょうど2020年2月号の臨床栄養で特集があったので手に取ってみました。

この本を読むにあたって調べたこと

半固形栄養剤についての知識が0だったので、
そもそもこいつは何者なんだってことを調べました。

ざっくり箇条書き

〇半固形栄養剤は経腸栄養剤の一種
〇他の栄養剤との違いは粘度にある
〇寒天状や、マヨネーズ状など硬さは様々
〇比較的新しい分野の経腸栄養剤

これは覚えておこうって思った内容

大きく分けて以下の2つ

①半固形栄養剤の栄養素吸収度合いについて
②半固形栄養剤の臨床的メリットとデメリット

半固形栄養剤の栄養素吸収度合いについて

〇0.5%寒天、2%グアーガム添加(いわゆるトロミ状)、液体栄養剤の比較試験

①残差の比較
・グアーガム添加は液体栄養剤と同様、残差なし
・寒天は投与量の80%が残差となった

②栄養素溶出の比較
・寒天は残差は多いものの、栄養成分は消化液中に溶出し、最終的には液体栄養剤と同様の消化吸収を受ける旨追認。

半固形栄養剤の臨床的メリットとデメリット

メリット

①胃食道逆流症リスクの低下
・他の栄養剤よりも粘度が高いため胃食道逆流のリスクが低い。
・胃ろう患者への粘度投与(6000,10000mPa・S)で効果が見られた。
・食道裂孔ヘルニアがあると粘度が高くても逆流が見られた。

②胃貯留と排泄について
・液体栄養剤よりも胃排泄速度が遅い。そのため液体栄養剤よりも、固形食の経口摂取パターンに近い消化管の動きを形成できる可能性あり。(動物実験)

③下痢の予防
・液体栄養剤に比べて下痢を軽減させたとの報告有。
・PEG症例で液体栄養剤、低粘度半固形、高粘度半固形栄養剤を投与して比較した試験では、低粘度および高粘度栄養剤投与群で有意に減少していた。
・増粘剤やペクチンなどが含まれることが起因している可能性あり。

④高血糖の予防
・半固形状態により、食後血糖値の上昇と高インスリン血漿を抑制している報告有。
・胃排泄速度が遅く、小腸通過時間も長いため、糖質の吸収が緩やかになっていることが考えられる。
※同様の機序で、ダンピング症候群にも有益との情報アリ。

デメリット

・固形上であるため、器質的にも機能的にも正常な消化管機能を持っていない使用不可。→要は胃の貯留・排泄。消化吸収機能が正常であるべきである。
・胃全摘腸瘻症例は適応外(胃に貯留できない)
・器質的に異常がある症例(食道裂孔ヘルニア、幽門側胃切除等)は適応外
・機能的に胃に異常のある症例、消化吸収障害のある症例は適応外
・長期絶食症例への使用も考えるべき(消化管機能が低下しているため)
・液体栄養剤に比べて水分が少ないので、脱水などに注意

所感

半固形栄養剤全く知らなかったのでざっくりと知るにはよかったです。

この内容をきっかけに、他の書籍もさがしてみようかなーって。

まだまだこの業界疎いので、この栄養剤が一般的に用いられているものなのか、新しい栄養剤だから普及率は低いのかっている現場の温度が分からないですね。

勉強と経験必要ですね。

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